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『鬼滅の刃』をめぐる評論

今年社会現象を巻き起こした『鬼滅の刃』をめぐる評論。興味深かったものをまとめておきます。

☆斎藤環氏(精神科医):「鬼滅の刃」の謎 あるいは超越論的炭治郎

刺激的であまりにも面白すぎる。炭治郎のことを「”優しさという生得的狂気”に憑かれた少年」ととらえるなど、他には見られない切り口の分析がたくさん。精神科医として現実と切り結んでいるからこそ見えてくる風景があるのだ、と思う考察が多い。「鬼滅の登場人物の名前はドストエフスキーと同等の”強度”を持つ」という指摘はまさにそのとおりだと思う。

☆森田正光氏(気象予報士):「鬼滅の刃」無限列車編の死闘は大正5年11月19日の未明か 「月齢23」からの考察

これも専門家の立場からのマニアックな考察。「この下弦を過ぎた月は、”下弦の鬼の滅びし象徴”として、そして次は上弦の鬼との闘いに向かうことを暗示するために映画の中に加えられたのだ」という、興味深い解釈が示されている。

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