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ドラマで学ぶ仮定法ーー”House of Cards”より

遅まきながら最近アメリカン・ドラマにはまり、空き時間にはよく見ています。

今、とても楽しんでいるのが『ハウス・オブ・カード 野望の階段』。

シットコム(situation comedy)で英語を勉強するといいよ、と言われた時は全くはまらなかったのですが、ドロドロの政治ドラマのこれはとても面白いです。2013年から2018年まで放映されたシリーズですが、放映当時から「現実とリンクしている」と話題だったようですね。

じっくりドラマを見るようになって気づいたのが仮定法表現の多さです。

例えば・・・。

I should not have made you Ambassador.

(フランクが妻クレアに向かって)(君を大使にするんじゃなかった)

You should have turned him away.

(彼を追い返すべきだった)

I should not have gone.

(行くべきじゃなかった)

I wish I could stay.

(ずっといられるといいんだけど)

など目白押し。考えてみれば、「現実ではありえない想像」をするのはかなり幼い時期から始まると思われるので、この文法項目を第二言語学習ではかなり後の方で習うというのはフラストレーションが溜まるのではないかと思いました自分が母語でしているような、細やかな思考や感情が表現できないということですから…。

なので、ここに示したような短いセリフを覚えることで、自然に仮定法表現に慣れるというのも一法かなと思います。

最近視聴したシーズン4の第6話ではこんなセリフが。

You would lose respect for me if I apologized.

(クレアがロシア大統領・ペトロフに向かって)(私が謝ったら軽蔑するでしょ)

典型的な仮定法過去の文ですね。

ここでif I apologizedとなっていますが、過去形が使われていてもこれは過去に起きたことを意味していません。「実際には謝らないけれど、万一謝ったとしたら」という、if I apologizeよりも薄い可能性について話をしているのです。

以前、私は仮定法と言ったら「スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式スピーチのこのフレーズを暗記して」と言っていたものです。

If I had never dropped in on that single course in college, the Mac would have never had multiple typefaces or proportionally spaced fonts.

(もし大学であの講義がなかったら、マックには多様なフォントや字間調整機能も入っていなかったでしょう)

If I had never dropped out, I would have never dropped in on that calligraphy class, and personal computers might not have the wonderful typography that they do.

(もし私が退学を決心していなかったら、あのカリグラフの講義に潜り込むことはなかったし、パソコンが現在のようなすばらしいフォントを備えることもなかった)

If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?

(もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか)

*日本語訳はこちらからお借りしました:「ハングリーであれ。愚か者であれ」 ジョブズ氏スピーチ全訳(日経新聞)

しかし、これは見て分かる通り非常に長くて、上級者向き英語初心者の方、まだこの量の文を一気に暗記するのが難しい方は、ドラマなどから覚えるのがよいでしょう。もっと早くに気付けばよかった。

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