スポンサーリンク

興味深い記事ーー「自分は不幸だと思う人は脳の使い方を知らない 」

記事

今日、ツイッターで見かけて興味深いな、と思った記事です。

「自分は不幸だと思う人は脳の使い方を知らない 従来の脳科学では引き出せなかった脳の鍛え方」(東洋経済オンライン)

ここで冒頭に述べられている前頭前野・海馬・ドーパミン細胞以外に、「扁桃体」も身近によく聞くトピックでした。扁桃体が刺激されると、ストレス反応が惹起されるのですね。

ストレスと脳

しかし、「島皮質」(とうひしつ)というのは知りませんでした。

「自分の外側から来る感覚と内側の感覚を繫つなぐ、他人の気持ちと自分の気持ちを繫げる、また、過去の自分といまの自分や、いまの自分と未来の自分のイメージを繫げる」という役割をしている、というのは興味深いですね。

命の永続性や連続性の感覚をもたらす部位のようです。

著者が提唱している「島皮質を鍛える6つの方法」、興味深いですね。

  1. 感謝の気持ちを持つ
  2. 前向きになる
  3. 気の合う仲間や家族と過ごす
  4. 利他の心をもつ
  5. マインドフルネスを行う
  6. Awe(オウ)体験を持つ

2.の「前向きになる」についてですが、「やりはじめないと、やる気は出ません」という池谷裕二さんの言葉を覚えています。脳の側坐核の役割について述べたものですね。

池谷裕二さんと糸井重里さんの対談:脳の気持ちになって考えてみてください

今まで経験的に言われてきたことにサイエンスの裏付けがなされることによって、「経験的な知恵」が使いやすいものになるように思います。「前向きになる」一つをとっても、「実際に動き始めることによって側坐核は刺激される」ということを知っていれば、「少しだけでも行動してみよう」という動機が湧きやすいでしょう。あるいは、何も考えなくても動けるように、それを習慣にすることもできるでしょう。

自然を前にして圧倒される「Awe体験をすると自分の自我(エゴ)を少なくし、謙虚な気持ちを起こす」という最後のポイントも非常に興味深い点です。個人的には、「圧倒される対象」は自然に限らなくてもいいのではないかと思います。私はクラシック音楽が好きで、ベートーベンやブルックナーなどの名曲を聴いて、Awe体験ではないかと思える体験をしたことがあります。美しい絵画に圧倒される人もいるのではないかな。『圧倒される対象」の違いによって、「謙虚な気持ち」の起き方に違いがあるのかないのか、興味があります。

タイトルとURLをコピーしました